湯灌とは 葬儀の前に遺体を入浴させ、洗浄することです。
亡くなった後病院ではアルコールなどでの清拭をおこないますが、もっときれいな状態で見送りたい、長い間お風呂に入れなかったので最後に入浴させてあげたい、などご遺族の要望があればすることができます。拭くだけでは落としきれなかった汚れを落とし着替え、化粧をし非常に綺麗な整った状態で旅立っていただけます。
しかしながら入浴までは必要ない、と思われる方には美装があります。
美装とは 葬儀の前に洗髪、化粧、着替えをおこないます。化粧をすることで顔色をよくしたり、開いている目や口を閉じさせ表情を整わせることができます。
宗教的な意味合いでいうと、生きている間にまとった悩みや苦しみを洗い流し
清らかな身になり旅立ちの準備を整えるということと、湯灌の入浴が産湯に通じると思われていることから、幸せな来世に生まれ変われるようにと願うということもあるようです。
宗教的儀式というだけでなく、入浴の習慣が根付いている日本人ならではのことのようです。