合掌について

通夜や葬儀の際に必ずする「合掌」。この「合掌」にも由来や意味があります。そして、その意味に基づいた正しい姿勢があります。
仏教において
右手=仏様の世界 左手=衆生(人間をはじめ全ての生命のあるもの)
とされており、その両方を合わせることにより仏様と人間が一体となり成仏を願う気持ちを表しています。

また、合掌することは左右対称になっているものがひとつになること、調和する事、相手を敬い礼を尽くすことも意味します。所作のポイントとしては、指と指の間をしっかり閉じた状態で左右の手の平を胸の前で ぴったり合わせます。合わせた手は胸に付けず、少し離しておきます。指先は 45度の角度で傾け、頭は前方に軽く傾け、目は軽く閉じます。これが代表的な、合掌の姿勢です。食事の前に合掌をするのも、食材となった生き物の命によって生かされることの尊さや、 食事を作ってくれた人への感謝の気持ちなどを表しています。